ME1種試験を受けてみたいけど、合格できるのか不安・・・
学生の時に全然歯が立たなかった・・・でも持っている人が少ない資格だし、合格できたら職場で評価されるだろうなぁ・・
第1種ME技術実力検定試験(ME1種試験)とは臨床工学技士の国家資格を持っている方や、ME2種を取得している人が受験することができる試験です。
資格を持っている人は少なく、毎年3割程度しか合格していない難関試験です。
第1種ME技術実力検定試験については下記のように定義されています
第1種ME技術実力検定試験は、「ME機器・システム(以下、ME機器という)および関連設備の保守・安全管理を中心に総合的な専門知識・技術を有し、かつ他の医療従事者に対し、ME機器および関連設備に関する教育・指導ができる資質を検定する」ことを趣旨としています。試験に合格し、かつ実務経験を認められた者は日本生体医工学会より合格認定証が交付され、「第1種ME技術者」の呼称が使用できます。
公益社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会
なお、本学会が実施している第2種ME技術実力検定試験は、「ME機器の安全管理を中心とする医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導者のもとでそれを実際に医療で応用しうる資質を検定する」ことを目的としており、第1種ME技術実力検定試験に合格する能力を有する者は、ここでいう「適切な指導者」に相当します。
医療機器のスペシャリストである臨床工学技士は医療機器の適切な使用を指導する立場ですから、その地位をさらに強固にしてくれる資格ですね!
しかも、この試験に合格すると第1種ME技術者としてバッジをもらうことができます。
このバッジがめちゃくちゃかっこいいんです!
私は学生の時は合格点に全然届かず惨敗でしたが、病院に就職してからME1種合格への想いが再燃し、見事合格を果たすことができました。
ME1種のバッジはこれです。
バッジの裏には固有の番号が刻印されていて、世界に一つしかないものとなります。
無くしても再申請できないらしいです。
目次
資格取得の動機
ME1種試験に挑戦した理由は、「もっとすごい臨床工学技士になりたい!」と思ったからです。
臨床工学技士の方なら、「ME2種は取れる人は多いけど、ME1種を持っている人は本当にすごい!」と思うのではないでしょうか?
もちろん、資格を持っているから全てがうまくいくわけではありませんが、同じ能力の人が並んだ時に、資格の有無が昇進や転職の際に明暗を分けることがあります。
資格を持っていて損ということはないです
自分に関係ない領域の資格は意味ないかもしれませんが、臨床工学技士の方であれば誰でもME1種試験に合格する価値はあります
一度目の挑戦:挫折と学び
初めてME1種試験に挑戦したのは大学4年生の時でした。
この時の私はME2種試験に合格して有頂天になり、「次は1種も取っちゃおうか!」くらいの軽い気持ちで受験しました。
しかし、ご存知の方も多いと思いますが、ME1種の合格率は非常に低く、試験はとても難しいです。
この時は病院実習や国家試験の勉強の合間に勉強しチャレンジしましたが、全然ダメでした
試験結果は30点程度で、絶望したのを覚えています。
第25回から風向きが変わった
仕事を始めてからも、ME1種に合格したいと思っていました。
私の学校では20〜30人に1人しか持っていなかったME1種をどうしても取得したかったのです。
病院の中で、「あの人は凄い!努力している」と思ってもらいたくて、再受験を決意しました。
また、ME1種に合格するとカッコいいバッジがもらえることを知り、さらにモチベーションが高まりました。
そんな時に、私が受験した第25回目の試験から出題傾向が変更されることになりました。
出題傾向変更についての説明会に参加しました。
その時の説明内容をざっくりまとめると、「ME2種レベルの知識を持っても、考えて答えを導き出せる力があれば解ける」というようなものでした。
これまでは知識を問われることが多めだったME1種試験が「その場で考えて解く問題」が増えるということです
考えて解く問題が増えているなら、実務経験を積んでいる人が受験した方が明らかに有利です。
現在働いている方であれば、座学で学んでいたことを実際に仕事として経験しているので、より応用力は高まっているはずです
私の場合、透析室で働いていたため、透析についての問題はラッキー問題のようなものでした。
もし複数の部署を兼務している方は、ラッキー問題が増えるのでさらに合格の可能性が高まるでしょう。
合格に向けた具体的な勉強法
合格するために実践した勉強法は以下の3つです:
詳しく解説します
ME1種試験のテキストを流し読みする
どのような内容が出題されるかを把握し、試験のイメージをつかむことが大切です。
これにより、仕事中にも関連知識を吸収しやすくなります。
例えば、ME1種試験に関係ありそうなことが医療現場で起きた時に、「本で読んだことってこういうことだったのか!」と仕事中も勉強になります。
(*現在、テキストは公式販売されておらず手に入れるならメルカリとかの通販サイトしかないです・・・)
過去問を解く
過去問を徹底的に解くことで、出題傾向を把握し、解き方を身につけることができます。
私は5年〜7年分の過去問を解きました。
過去問はME1種のホームページやメルカリで入手できます。
分からなかったことのみをノートにまとめる
問題を解いたりテキストを読んでいて分からないことをノートにまとめます。
なんだかんだで、公式とか覚えないといけないものもあるので、試験前日に読み返せるように準備してました
受験結果は届くのは夏頃
試験が始まった瞬間、「難しい…」と思う問題が半分くらいありました。
みんなに受験していることを言っている手前、なんとかして合格したい・・・
そういう思いで、大問を順番に解いていくと、「これって知識がないから分からないけど、もしかしてこういうことかな?」
と予想を立てて問題を解くことができたこともありました。
期待半分、不安半分で迎えた合格発表・・・
結果は郵送で届き、その時に初めてわかります・・・
結果は・・・合格でした!
半分くらいしか取れてませんが、これくらいで合格できるようですね!
合格通知を受け取った瞬間は大きな喜びはいまだに忘れられません。
ME1種試験に合格し、賞状とバッジを受け取ったことで、医療者として自信が持てるようになり、上司からもお褒めの言葉をいただきました。
まとめ:挑戦する価値とアドバイス
ME1種試験に挑戦することは大変ですが、出題傾向が変わり、実務経験を持つ人には解きやすい問題形式になりました。
実務経験をしっかり積んでいる方なら、合格のチャンスは絶対にあります。
ME1種という難関試験を合格することで、「自分はすごい人材なんだ」とより自信を持つことができます。
資格が全てではありません。しかし、自分に自信を持てるようになるのは大事なことです。
もし、ME1種試験に合格して医療者として一目置かれたいと思った方は、ぜひチャレンジしてみてください。
この記事が皆さんのME1種試験の勉強の参考になれば幸いです。頑張ってください!