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臨床工学技士の転職は難しい理由4選【どうすればいい?】

医療者

現在30代。給料が中々上がらないが他の病院に転職しても給料は同じくらい。出世を目指そうにも上が詰まってて無理。

医療者

現在20代。夜勤も待機も入れるようになって年収が増えたが、ずっとこの生活を続けるのか、不安になってきた。先輩方はみんなやめていくし…

OL

医療従事者の方は給料が高くてずっと将来安泰と思ってましたが、意外と悩んでいる人も多いんですね

私もそう思ってましたが、いざ働いてみると悩みが尽きないものでした。

給料が上がらない、ずっと今の病院で働いていても先が見えない。

そう思った当時の私は別の病院、クリニックへの転職を考えました。

しかし、転職しようとしても意外と求人がない、

できたとしても給料があまり変わらないことに気づき絶望した経験がありました

では、臨床工学技士は転職が難しいのでしょうか?

結論から言うと、

臨床工学技士でも転職をしやすくする方法はあります

私は臨床工学技士からITエンジニアに転職することができました。

ただ、転職に向けて準備はしていました

今回は臨床工学技士が転職に難しい理由についてまとめ、その上でどうすればいいのかを解説します

この記事を読んでわかること

  1. 臨床工学技士の転職が難しい理由
  2. 転職において必要な臨床工学技士が身につけるべきスキル

一度でも転職を考えたことのある臨床工学技士の方には役に立つ情報だと思うので是非読んでください!

臨床工学技士の転職が難しい理由

臨床工学技士の転職が難しい理由

臨床工学技士の転職が難しい理由を4つに分けてお話しします

臨床工学技士は新しい職種であるため

1つ目の理由は臨床工学技士は新しい職種であるためです

新しい職種なら転職はしやすいのでは?と思うかもしれませんが、そうではないです

臨床工学技士制度は1987年にでき、それから臨床工学技士が誕生しました

1987年から現在まで約35年が経過しています

もし、1990年ごろに大学の新卒として臨床工学技士になった場合、

現在は50代中盤といったところでしょうか

つまり概算にはなりますが、臨床工学技士として新卒から定年まで働いている人はまだいないということです

定年まで働いている人がいないということは、現在は数として増え続けている状態です

昨今は不景気もあり、安定志向から臨床工学技士を目指す人はこれからも多いと考えられます

ポイント

目指す人が多くて、まだ辞める人が少ないということは限られた椅子の取り合いになります。

よって、臨床工学技士として転職するのは難しいと言えるのです

仕事内容が限定的

2つ目は臨床工学技士は仕事内容が限定的であるということです

臨床工学技士が働いているのは、病院の中では透析室、手術室、ICU、MEセンターなどです。

これらの部署では臨床工学技士が専門性を発揮し大いに活躍しています

しかし、透析室も手術室もない病院もたくさんありますので、病院の中に1人も臨床工学技士がいないこともありえます

こういう病院はそもそも臨床工学技士の求人を出しません

病院も企業に比べると無限にあるわけではないので、仕事内容が専門的ということは

転職先も限定的になってしまいます

周りは知っている人だらけ

3つ目は「周りは知っている人だらけ」ということです

これは医療業界で働いている人は共感していただけると思います

医療は狭い業界なので色々な噂がすぐに入ってきます

「あの人はうちを辞めた後、⚪︎⚪︎病院へいった」

「苦手だったあの人は⚪︎⚪︎クリニックで働いているらしい」

などです。

求人を出している病院があっても、

「知り合いがいるから行きにくいな」

「友人から悪い噂を聞いてる病院だから、ここでは働きたくないな」

などと、内情をある程度知っていると、意外と行き先がないのです

知り合いがいることが気にならない、むしろプラスに捉えられる人は良いかもしれません

医療業界でしか働けないスキルと経験

病院で働いて身につけるスキルには穿刺技術、医療機器の操作方法、患者への処置、薬や病気の知識などを身につけることができます

しかし、いくら穿刺が上手でも、人工心肺が回せても、医療機器の操作方法が分かっていても、

このスキルは医療業界以外では全く使わないのです。

このような、外の世界に持ち運べないスキルを「テクニカルスキル」と言います

医療機器メーカーに就職するという方法もありますが、病院に就職するよりも狭い道になるでしょう

つまり、病院で働く知識やスキルのみでは、病院の外から出られないのです

転職したくなった時に備えておくこと

転職したくなった時に備えて…

OL

そんな・・・臨床工学技士で働いていて、転職したくなっても無理ということですか?

いえ、そんなことはありません。私自身、病院でしか働いたことがありませんでしたが、今はITエンジニアとして働いています

OL

全然違う業界に転職したんですね!

病院から全然違う業界に転職するために必要なことはズバリ

ポータブルスキルを身につけることです

ポータブルスキルを身につける

ポータブルスキルとはその名の通り

持ち運べるスキル」と言う意味です。

あなたが転職しても残るスキルのことです。

逆に持ち運べないスキルのことをテクニカルスキルと呼びます

例えば、医療技術、知識は全く違う業界に転職するとあまり役立てるチャンスは少ないですよね?

医療行為や医療知識は「テクニカルスキル」と呼べます

みんな、穿刺が上手いとか機械の部品交換ができるとかのテクニカルスキルを重視しがちですが、

転職しても生き残るのは「ポータブルスキル」です

ポイント

ポータブルスキルを身につければ、違う業界に転職する時に役立てることができます

なぜなら、どこでも役に立つスキルだからです。

実際、私が転職活動をしたときも、ポータブルスキルの質問が多かったです

OL

それなら、ポータブルスキルを身につければ転職しやすくなると言うことですね!

そうです!そこで、病院で働いていても身につけることができるポータブルスキルとは何か解説します

もちろん、病院から病院へ転職する時にも大いに役立つスキルです

病院で働いていても身につけられるポータブルスキル3選

私が病院から普通の企業に転職するために、面接を何社か受けました

病院でしか働いたことがなかった私も、今までの経歴を評価してくれる企業もありました

いつか転職をしたくなってもいいように、これらの経験を積んでおくといいでしょう。

リーダー経験

部署のリーダーを経験したことがある方は評価されます

役員や部長までならなくてもいいので、リーダーを任せられる人を目指しましょう。

OL

というか部長まで上り詰めたのなら転職しないでもいいかも…

働いていると実感すると思いますが、リーダーになれるのは

「技術力がとても高い人」ではなく

人間性に優れている人」です

リーダーになれる人はこのようなことができる人です

  • 人の話を遮らずに聞ける
  • 相手の気持ちを考えられる
  • 人を引っ張り、部署単位で結果を出せる

つまり、他社から見れば

リーダー経験のある人は他の職場でも仕事ができるという指標になるわけです。

病院は結婚、出産、退職などで組織図がコロコロ変わりやすいです。

部長や師長クラスの人はなかなか変わらないかもしれませんが、一番下の役職なら全然チャンスがあるはずです(主任とか係長、リーダーとか)

ポイント

「役職がつくと大変そう」と思わずに、リーダー経験が自分の武器になると思って

リーダーを目指すことをオススメします

自ら提案して改善をした経験

面接をしていてよく聞かれた質問なのですが、

「あなたは自ら提案して仕事を取り組んだことがありますか?」

ということをよく聞かれました

この質問には、あなたが次のどっちの人なのか判断することができます

  • 言われたことをするだけの人
  • 言われたこと以上のことができる人

言われなくても行動ができる人を「セルフスターター」といい、求人によく書かれています

言われたことしかしない人は溢れているので、企業としても積極的に欲しい人材ではありません

ポイント

まずは自分が普段行っている業務で、改善できるところはないか探してみて提案してみましょう

上手くいかなくっても、経験は積めるのでやってみるところからです

コミュニケーション能力

最後はコミュニケーション能力です

これは言うまでもないかもしれませんが、コミュニケーション能力ってめちゃくちゃ大事です

医療従事者とエンジニアを経験して思うのですが、

医療従事者のコミュニケーション能力はめちゃくちゃ高いです

これに関しては自信を持っていいと思います。

医療者はコミュ力がめちゃくちゃ鍛えられてます。

もしさらにコミュニケーション能力を磨いていくなら、先ほども挙げましたがリーダーになると、

部下の仕事や体調の管理を行なっていくことになるのでさらにコミュニケーション能力が磨かれます

まとめると…

要するに、リーダーになって新しい提案をして、部下をマネジメントすれば人格が磨かれるわけです

OL

すごい雑にまとめた…

まとめ

今回は臨床工学技士の転職が難しい理由について解説しました

まとめます

臨床工学技士の転職が難しい理由

  • まだ新しい職種で、ずっと増え続けていること
  • 仕事内容が限定的
  • 業界が狭く知り合いが多い
  • 医療でしか働けないスキルが多い

臨床工学技士が病院以外で働くためには「ポータブルスキルが必要」と言う話もしました

ポータブルスキルを磨くには

  • リーダー経験をする
  • 提案力を磨く
  • コミュニケーション能力を鍛える

今回は以上になります。

転職したいけど今の病院を辞められないと思っている人の参考になれば嬉しいです

CSE

元医療従事者として病院で働いていましたが、システムに興味を持ち、ITエンジニアに転職しました。未経験からエンジニアとして働く過程で得た知識や経験を共有し、ITの世界への一歩をサポートします。特に、パソコンが苦手でも、1つずつ覚えれば大丈夫というメッセージを伝えたいです。 社内で外注を検討していた100万円規模のシステムを自作した経験があり、効率化やコスト削減に貢献しました。

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